こんにちは!「アラサーリーマン、RX-7と生きてく」運営者のアラサーリーマンです。 今、この記事を読んでいるあなたは、「憧れのRX-7(FD3S)に乗りたい!」と思いつつも、 「古い車だけど大丈夫?」 「ロータリーって本当に壊れるの?」 と、大きな不安を抱えているのではないでしょうか。 この記事では、現役オーナーかつ「アラサーリーマン」というリアルな視点から、購入前に絶対にチェックすべき「注意点」と、必要な「覚悟(費用)」について、自分の考えを交えながら、本音で解説します。私はDIYがほとんど出来ないサラリーマンなので、「自分では見れない」からこそ、「信頼できるショップにどう見てもらうか」「何を確認すべきか」という視点を重視しています。
【結論】RX-7は「買う時」が一番重要
いきなり結論ですが、RX-7は「買ってから」どう維持するかはもちろん、それ以上に「どんな個体(中古車)を買うか」で、その後のカーライフ(と出費)が9割決まると言っても過言ではありません。私自身、購入後に100万円近くの追加整備費がかかった『苦い経験』があるので、ここは声を大にして言いたいです。
RX-7購入前の重要チェックポイント 5選
私がオーナーとして、過去に戻れるなら自分にアドバイスしたい「最低限ここだけは見ろ!」というポイントを5つに絞りました。DIYができない私のような人は、これを「中古車店の営業マン」や「整備を依頼するショップ」に、しつこいぐらい確認することが重要です。
1. 【最重要】ボディの状態
- ボディは基本的に交換ができません。修理するとなった場合には多額の費用がかかるため、RX-7に限らず、中古車を購入する場合h最重要ポイントと考えています。
- 下回りのサビの程度は必ず確認してください。特に雪国で走行していた個体は、融雪剤により下回りがサビている可能性が高いです。しっかりと確認しましょう。
- その他にわかりやすいポイントとして、トランクマット下のスペアタイヤがある場所があります。ここにサビや水たまりがあると、リアハッチから水漏れしていることがわかり、長時間雨風にさらされボディが劣化している可能性があります。
- 細かく確認するのであれば、ボンネットを開けエンジンルーム内にあるフェンダーを留めているボルトが交換されているかといった点など、通常の整備では交換しないであろうボルトを確認しても良いと考えます。
- 修復歴については、もちろん無いものが最も理想的ですが、サーキット走行などのシビアな走行をしない場合、修復箇所をしっかりと直されていれば問題なく走行可能なので、私個人としてはそこまで重要視していません。
2. 圧縮圧力
- 圧縮圧力はエンジンの寿命そのものと言っても過言ではありません。圧縮が高いものを選べば、それだけエンジンオーバーホールまでの時間を延長できる可能性が高いです。
- ロータリーエンジンの圧縮測定は、専用のコンプレッションテスターが必要です。そのため、購入を検討している車が見つかったら、まず「圧縮測定は可能ですか?(測定結果の数値も見れますか?)」とお店に確認しましょう。 もしお店がテスターを持っていなかったり、測定を渋るようなら、私ならそのお店での購入は正直ためらいます。それほど重要な項目です。後悔したくない場合は、ロータリー専門店に持ち込んでの測定(セカンドオピニオン)を交渉する価値があります。
- 基準としては、250回転時に8.5 kgf/cm²以上の圧縮圧力があり、かつ3つの燃焼室の圧縮数値にバラつきが少ないエンジンが良いと考えています。
3. 過去の「整備記録簿」の有無
- 過去の整備記録が保管されている個体は、以前のオーナーがどのような管理をしていたか、どこの部品が交換してあるか分かるので、今後の計画を立てやすくなります。
- あるほうが理想的ですが、私は車検記録しかない個体を購入し、苦労しています…
4. 走行距離
- 低走行の個体のほうが良いという意見が一般的だと思いますが、私はそう考えていません。私は130,000km 〜 150,000km程度の個体を購入したほうが後々良いと考えています。
- 一般的に自動車の部品は100,000kmで寿命を迎えるとされており、130,000km 〜 150,000km程度の個体は一度部品の寿命を迎え、交換されている部品が多いと考えられます。そのため、購入してからたくさんの故障が発生する可能性が低くなると考えています。
- 車は機械なので使われなければ、動かなければ、部品の固着などにより故障の原因となります。そのため、低走行の個体は動いていない分、トラブルの温床を抱えている可能性が高いと考えています。これは本当に逆説的ですが、私の持論です。安易に『低走行=極上』と判断するのは危険です。むしろ『しっかり走って、しっかり整備されてきた個体』の方が、RX-7は調子が良いケースが多いと、オーナーとして感じています。
5. チューニング内容
- スポーツ走行をしない場合には、特にエンジン回りはチューニングされていない個体をおすすめします。
- チューニングされているエンジンは燃費が悪かったり、燃調が取れていなかったりとトラブル発生リスクがあると考えています。
- 足回りなどは車高調が入っていたりと社外品が使用されていても問題ないと思いますが、エンジン周りはノーマルの個体を購入するほうが、維持しやすいと考えています。
「車両本体価格」以外にかかる「現実的な費用」
「本体価格300万円!」と安く見えても、乗り出すためには「約+40万円」は最低でも覚悟が必要です。
1. 納車前の「初期費用」
- 諸費用(税金、登録費用、車検代など)は200,000円程度見ていた方が安心です。
- 納車前整備費用(最低限のオイル、プラグ交換など)は50,000円程度見ていた方が良いです。
2. 購入後に「すぐ」かかる可能性のある費用
- タイヤ、バッテリー、ブレーキパッドなど、消耗品の残り具合によっては、100,000円程度追加費用が必要な可能性があります。
【アラサーリーマンの悲劇(実体験)】
ちなみに、私の購入したRX-7は「走る」ことはできましたが、足回りから異音だらけ、ブースト関連部品(ソレノイドバルブ)も故障していました。結局、納車後に安心して乗るためにそれらをキッチリ直したところ…合計で約100万円かかりました。
車両本体価格が安く見えても、こういう「隠れコスト」がRX-7には(大抵の場合)潜んでいると覚悟してください。

私の結論:500万円の「極上車」より、350万円の車+150万円の「リフレッシュ予算」
【アラサーリーマンの悲劇】でも書いた通り、中古のFD3Sは、どれだけ「極上」や「美車」と書かれていても、どこかしら不具合や、近いうちに交換が必要なパーツを抱えている可能性が極めて高いです。 私の100万円の追加費用も、まさにそれでした。
だからこそ、私は今、こう考えています。
総額500万円の「(見た目は)完璧なFD」を買うよりも、 350万円の「(ベースは良いが、手直し前提の)FD」を買い、 最初から150万円の『リフレッシュ予算』を整備ショップに渡す。
その上で、「この予算内で、まず走る・止まる・曲がるを完璧にしてください」と依頼する方が、結果的にトータルで安く、そして何より安心して乗れる。
これが、DIYができない私がたどり着いた「FD購入の最適解」の一つです。
なぜなら、500万円の「現状渡し」の個体を買っても、結局私のケースのように、納車後に100万円の整備費がかかる可能性が十分にあるからです。 それならば、最初から「自分が把握している修理」として150万円を使った方が、精神的にも金銭的にもよほど健全です。
【もちろん、これはあくまで私の考え方です。しかし、「中古のRX-7は、購入後に必ず何かしらの整備費がかかる」という前提で予算を組むことは、絶対に忘れないでください】
アラサーリーマンとしての「維持」の覚悟
「買って終わり」ではないのがRX-7です。 むしろ「買ってからがスタート」です。
購入前に「車両価格+初期費用100万円」を準備するのは当然として、購入後に「年間いくらかかるのか?」を知っておくことが、本当の「覚悟」に繋がります。
私が計算した「理論値」と、私の「リアルな実体験の維持費」は、必ず以下の記事で確認してください。


まとめ:正しい個体を選べば、RX-7は最高の相棒になる
不安を煽るようなことも書きましたが、それも全て「憧れのRX-7ライフ」で後悔してほしくないからです。 私は今の個体を購入してから、幸いにもエンジンブローしていないので乗り続けることができていますが、購入後すぐにエンジンブローなど、多額の修理費がかかる故障が発生すると、乗り続けることが難しくなってしまいます。
この記事が、あなたの助けとなりますように。そして、「最初の一歩」を後押しできれば幸いです。

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