こんにちは!「アラサーリーマン、RX-7と生きてく」運営者のアラサーリーマンです。 以前の記事では、私の「リアルな(実体験の)維持費」を公開しました。

今回はそれとは別に、「もし今からRX-7を買ったら?」という視点で、客観的・理論的にかかるであろう「最低限のコスト」と「標準的なコスト」を徹底的にシミュレーションします。 これからオーナーになる方の「予算計画」に役立てば幸いです。
【理論上の最低ライン】RX-7を「所有」するだけの年間固定費
まず、RX-7をガレージに「置いておくだけ」でも、理論上これだけのお金が毎年(または2年ごと)に必ずかかります。まさに「理論上の最低維持費」です。
- 自動車税(年1回):45,400円
- 13年超重課適用。これは全オーナー共通で確定です。
- 自動車重量税(車検時):37,800円(2年分)
- これも重課適用。1年あたりに換算すると 18,900円 です。
- 自賠責保険(車検時):17,650円
- 1年あたりに換算すると 8,825円 です
- 駐車場代(地域による): 年間 360.000円
- 東京都で最も人が住んでいる世田谷区の駐車場代相場である、月額30,000円を参考にしています。
【理論上の固定費(年間)合計: 約433,125円(駐車場代による)】
そうです。東京都世田谷区を基準にすると、RX-7はガレージに置いているだけで、年間約43万円が消えていきます。 これはあくまで「最低ライン」です。まだ1kmも走っていません…。
【標準モデル】「走行」するための変動費・維持費
次に、上記の固定費に加え、「標準的なオーナー」を想定して、走行に必要な費用を理論的に計算します。
【標準モデルの前提条件】
- 年間走行距離: 6,000km (週末のドライブ+α程度)
- 任意保険: 30歳、6等級(新規加入)、車両保険なし
- 燃費: 7.3km/L (メーカー公表値の9割で計算)
- ガソリン単価: ハイオク 180円/L
- 整備: 基本的な消耗品交換のみ(DIYせずショップ任せ)
- 任意保険(年間):約125,000円
- ここが一番の変動要因です。30歳、6等級(新規加入)、車両保険の無し、ブルー免許の場合、おおよそ年間100,000円~150,000円となります。
- ここでは中間値の125,000円を年間の保険料としてシミュレーションします。
- 私が契約した時(2019年)もそうでしたが、FD3Sのようなスポーツカーは、新規で保険に入ると本当に高いです。車両保険を付けない選択も現実的ですが、盗難や事故のリスクを考えると悩ましい部分ですね。
- ガソリン代(ハイオク):年間 約148,000円
- メーカー公表値の1Lあたり8.1kmを基準とし、それよりも悪くなることの方が多いので、90%を実力値とした場合の7.3km/L、年間6,000km走行、ハイオク単価180円でシミュレーションします。
- 基本的な消耗品費(年間):約28,000円
- エンジンオイル交換はロータリーの推奨頻度である3,000kmごと、年2回と仮定し、1回費用を10,000円としてシミュレーションします。
- オイルフィルター交換はオイル交換の2回に1回、年1回と仮定し、費用は4,000円としてシミュレーションします。
- プラグ交換は年1回、8,000kmごとと仮定し、費用は14,000円としてシミュレーションします。
- タイヤ代などは高額なため、次の「大物整備」に回します。
- 車検整備費用(2年に1回):100,000円 ~ 200,000円
- 車検時にはミッションオイルやデフオイル、冷却水などの交換をしたほうが良いです。
- そのほか、足回りのブーツからオイル漏れが発生していたりすると、追加修理費用が必要です。
- ここでは中間値の150,000円でシミュレーションします。
- 私の実体験でも、何も大きな交換がなくてもこのくらいの費用感でした。むしろ、これで収まれば「安かった」と思うべきかもしれません。
【最重要】理論的に備えるべき「高額整備」の相場
RX-7の「理論的維持費」を語る上で、避けて通れないのが「いつか来る」高額整備です。 これらも維持費の「理論値」として予算に組み込んでおく必要があります。
- エンジンオーバーホール(ノーマルエンジン): 150万円 〜 200万円
- ロータリーオーナーの宿命。理論上、10万kmに一度は実施するとしてシミュレーションします。
- 圧縮が抜けてからでは遅い(費用が嵩む)ので、予防的に実施するオーナーも多いです。
- タービン交換(純正リビルド): 50万円 ~ 60万円
- 現在純正タービンは廃盤となっております。ECUの交換などが必要ない、チューニングショップが販売している純正リビルドにてシミュレーションしています。
- 白煙が出始めたら要注意のサインです。
- 冷却系リフレッシュ(ラジエター、ホース類): 15万円 ~ 30万円
- 「冷却水」の管理は必須です。可能であれば最短でリフレッシュしたほうが良いと考えます。
- FD3Sはエバポレーターの配管接手部分から、冷却水漏れが発生することが多いです。エバポレーターを交換するとなった場合、ダッシュボードを取り外す必要があるため、工賃が高額になります。
- タイヤ交換(4本): 10万円 ~ 20万円
- RX-7の性能に見合ったタイヤに交換しようとすると、10万円は最低でも必要になります。4年に一度(2.4万km)と仮定しても、年間コスト理論値は最低でも2.5万円必要です。
まとめ:RX-7の理論的維持費シミュレーション
以上の理論値を踏まえると、RX-7と生きていくためには、
- 年間維持費(標準モデル): (固定費+変動費)の合計 約80万円
- (上記とは別枠で)高額整備貯金: (O/H費用など)最低でも約50万円
理論値合計:年間 1,300,000円(月間 約108,400円)
これだけの「覚悟」が必要になります。 もちろん、これはあくまで「理論値(相場)」です。
私自身の「実体験」では、この理論値と比べてどうだったのか? 「アラサーリーマン」のリアルな数字は、ぜひ以下の記事(実体験の記事)と見比べてみてください!
▼「理論」の次は「現実」をチェック!▼

この記事が、RX-7を購入しようとしている方の参考になれば幸いです。

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