DIYできなくてもFD3Sは維持できる?
こんにちは、アラサーリーマンです。 私は1995年生まれのサラリーマン。2019年から、夢だった2000年式のRX-7(FD3S)に乗っています。

さて、RX-7のような(ちょっと古い)スポーツカーに乗っていると、必ず聞かれる質問があります。 「整備とか自分でやってるの?」と。
私は胸を張って答えます。 「いえ、DIYは全然できません!」と。
オイル交換はおろか、プラグがどこにあるかも怪しいレベルです。メンテナンスや整備は、すべてショップにお任せしています。
私も購入前は「DIYできないと維持できないんじゃ…」と本気で悩んでいました。
この記事は、私と同じように「車は好きだけど、整備は苦手(できない)」という方や、これからFD3Sの購入を考えている方に向けて、「DIYできないオーナーが、いかにして信頼できるショップを見つけるか」という、極めて重要なテーマについて、私の実体験をお話しします。
なぜRX-7(FD3S)はショップ選びが重要なのか
ご存知の通り、RX-7の心臓部は「ロータリーエンジン」です。 このエンジンは非常に特殊で、一般的なレシプロエンジンとは構造もノウハウも全く異なります。
- ロータリー特有の弱点(アペックシール、プラグのかぶり等)
- 20年以上経過した車体の経年劣化(ゴム類、配線、センサー)
- 純正部品の廃盤や高騰
これらに対応するには、専門知識と経験が不可欠です。 「近所のカー用品店」や「昔からある整備工場」では、「ウチではちょっと見れない…」と断られてしまうケースも少なくありません。
つまり、信頼できる主治医(ショップ)を見つけられるかどうかが、RX-7ライフの質を決めると言っても過言ではないのです。
DIYできない私の「ショップ迷子」体験談
私も最初から良いショップに出会えたわけではありません。 FD3Sを購入した当初(2019年頃)は、まさに「ショップ迷子」でした。
1. 近所のカー用品店・ガソリンスタンド
まず考えたのが、手軽なカー用品店やガソリンスタンドでのオイル交換。 電話で問い合わせると、「ロータリー車は専用オイルの在庫が…」「作業実績がなくて…」と、やんわりお断りされることが続きました。 この時点で「あ、普通車とは違うんだ」と痛感しました。
2. 一般の整備工場
次に、近所にある一般の整備工場。 車検は通してくれるかもしれませんが、FD特有のトラブル(アイドリング不調、ブーストがかからない等)の相談には、専門外だと対応が難しい場合があります。
3. ディーラー(マツダ)
もちろん、ディーラーは選択肢として「アリ」です。特に高年式のFDであれば、今でもしっかり見てくれるところはあります。 ただ、私のように社外パーツ(マフラーや車高調)を装着していると、整備を断られたり、純正戻しを求められる可能性も。
純正コンディションを維持したい方には最適解の一つだと思います。ただ、一般的に工賃や純正部品代が専門ショップより割高になる傾向は否めません。安心料とトレードオフですが、私のようなアラサーリーマンのお財布には、正直ちょっと厳しい選択肢でもありました。
私が今のショップに決めた「3つの決め手」
色々と探し回り、何件かのショップに足を運んだ結果、私は現在お世話になっているショップにたどり着きました。 DIYできない私が、ショップ選びで重視したポイントは以下の3点です。
決め手1:専門性(ロータリーを見ているか)
当然ですが、RX-7やロータリーエンジンの整備実績が豊富であることが大前提です。 ホームページやブログ、SNSなどで、どれだけFD3SやRX-8の作業実績が上がっているかを確認しました。
決め手2:整備の「方向性」が合うか
ショップと一口に言っても、得意分野は様々です。
- サーキット走行やチューニングが得意なショップ
- 純正維持やレストアが得意なショップ
- 一般的な整備や車検、トラブルシューティングが得意なショップ
私のFD3Sはライトチューンで、今後は「壊さず、快適に街乗り」をしたいと思っています。 そのため、ゴリゴリのチューニングショップより、「日々のメンテナンスや、経年劣化のトラブルにも親身に対応してくれる」ショップを選びました。
決め手3:コミュニケーションの取りやすさ(超重要)
DIYできない分、整備士さんとのコミュニケーションが命綱です。
- こちらの「不安」や「よくわからないけど、こんな感じ」という曖昧な要望を真剣に聞いてくれるか。
- 整備内容について、私のような素人にも分かりやすく説明してくれるか。
- 「今回はここを直しますが、こっちはまだ大丈夫です」と、整備の優先順位と費用感を明確にしてくれるか。
今のショップの方は、いつも丁寧に説明してくれるので、安心してお任せできています。
【補足】ショップの「距離」と「待ち時間」という現実
もう一つ、アラサーリーマンとしてお伝えしたい現実があります。
それは、有名専門店や人気ショップの「予約待ち」と、ショップまでの「距離」の問題です。
まず「予約待ち」ですが、技術力が高い人気ショップは、全国からオーナーが殺到するため、作業の予約が数ヶ月待ちになることも珍しくありません。
車検や計画的なチューニングなら良いのですが、DIYが一切できない私にとって「急なトラブル(エンジン不調、異音)」が発生した時に、「見てもらえるのは3ヶ月後です」では、正直困ってしまいます。
そして、これは「距離」についても同じことが言えます。
東京都在住の私にとって、理想は「近所のショップ」でした。しかし、RX-7(FD3S)のような特殊な車は、安易に「近さ」や「便利さ」で選ぶと、ほぼ確実に後悔します。
私の今の主治医も、正直、家から気軽に行ける距離ではありません。ですが、数十分のドライブ(あるいは電車)をかけてでも、ロータリーを熟知した「信頼できるショップ」に任せる方が、最終的な安心感と満足度が全く違います。
「予約の取りやすさ」と「信頼できる技術力」、そして「(多少遠くても)自分が納得できるか」。
このバランスが、私にとっては重要な判断基準の一つでした。
信頼できるショップを探す方法
私が実際に行ったショップの探し方です。
- ネット検索(王道) 「RX-7 ショップ 東京」「FD3S 整備 関東」などで検索。ブログや整備実績を読み込みます。
- SNS(XやInstagram) 「#FD3S」などで検索し、他のオーナーさんがどこのショップに依頼しているか、投稿をチェックしました。
- オーナーの「生の声」 これが一番確実かもしれません。ロータリーエンジン搭載車両がたくさん来るイベントなどにで、勇気を出してオーナーさんに「どこで整備されてますか?」と聞いてみる。
まとめ:良いショップは、FD3Sライフの「相棒」
RX-7(FD3S)は、DIYスキルがなくても、情熱と(ある程度の)予算、そして何より「信頼できる主治医(ショップ)」がいれば、私のような東京のサラリーマンでも維持することができます。
むしろ、中途半端な知識でDIYをして壊してしまうより、プロにしっかり任せる方が、結果的に安く、長く乗れると私は信じています。
この記事が、購入をためらっている方や、ショップ迷子になっているオーナーさんの参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事であなたのカーライフがもっと豊かになりますように。
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